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コラム

プロネクサスベトナム現地レポート (2022年11月VOL.40)

プロネクサスベトナムが、2022年10月のベトナム現地情報をお伝えいたします。

今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)の動向についてです。

【FDI動向の概要(2022年1月1日~10月20日)】*10月の数値は20日時点の値

1.日本の対越投資動向

日本の2022年1月1日から10月20日までのFDI投資額は、約41億9,000万USドル(*2021年同期間:約33億8,000万USドル、123.8%)
日本の2022年1月1日から10月20日までのFDI投資件数は、472件(*2021年同期間:425件、111.1%)
証券投資件数を除いた日本の2022年1月1日から10月20日までのFDI投資件数は、291件(*2021年同期間:255件、114.1%) 

*下グラフ参照
*証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。

*データ引用元:ベトナム外国投資庁

 

2.世界の対越投資動向

  2022年10月の値ですが、海外からのベトナムへの直接投資は、 103の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。

                          ■投資金額の上位5か国(金額:USドル)                                         ■当件数の上位5か国(件数)

*データ引用元:ベトナム外国投資庁 *「新規投資の金額・件数」「追加投資の金額・件数」「証券投資の金額と件数」の合計で順位を算出(2022年1月1日~10月20日)

 

<主な大型プロジェクト>

  • 都市部のインフラ建設プロジェクトで9億4,100万USドル追加投資(シンガポール)2022/1
  • 電子機器製造の工場プロジェクトで3億600万USドル追加投資(香港)2022/1
  • Samsung Electro-mechanics Vietnam Coのプロジェクトで9億2000万USドル追加投資(韓国)2022/2
  • レゴ・グループによるビンズオン省での新工場の設立プロジェクトで約13億2,000万USドルの新規投資(デンマーク)2022/3

上記の大型プロジェクトなどがFDI投資金額全体を下支えしており、全世界からのベトナムへの投資金額は、対前年同時期と比較し61.9%程度で推移。

*引用元:ベトナム外国投資庁

 

<10月の投資状況>
2022年10月までに申請された[登録資本金]の総額は、4,352 億USドルであり、これに対して実際に払い込みされた[払込資本金]の総額は2,690億USドル(61.9%)になっております。
*申請時に登録を行う[登録資本金]全額を支払う必要はなく、実際に払い込まれた資本金を[払込資本金]として区別します。なお、[登録資本金]と[払込資本金]が一致している場合、親子ローンなどの借入を行うことができないため、投資を行う場合は注意が必要です。
外国からベトナムへの新規プロジェクトへの投資は1,570件(対前年比114.2%程度)、金額は99.3億USドル(対前年比76.3%)。同様に外国からベトナムへの既存プロジェクトに係る増資に関しては、880件行われ(対前年比113.4%程度)、金額は87.4億USドル(対前年比123.3%)に達しました。

 

<OECD「ベトナムの経済成長率は今年も来年も+6%を上回る」と予測>

OECD(経済協力開発機構)は、ベトナムの経済成長率は今年も来年も+6%を上回るとの予測を発表しましたこの数字は、世界の企業がサプライチェーンを多様化するために、ベトナムに直接投資をすることで達成されるとの見方を示しました。ベトナムはイノベーション、デジタルトランスフォーメーション(DX)、科学技術の各分野で質の高い海外直接投資(FDI)を誘致し、雇用を創出して人々の生活を改善し続けています。

また、ベトナムは新型コロナウィルス関連の不況から逃れることができた世界でも数少ない国の一つであり、パンデミックの2年間、ベトナムの経済成長率は2020には2.91%、2021年には2.58%に達しました。今年前半、ベトナムは製造業とサービス業のおかげで、予想以上に早く回復したと見られています。

OECDのマティアス・コーマン(Mathias Coma)事務総長は、「ベトナムはインフレのような外部からの影響に対する回復力を示しています。食料品やエネルギー価格の上昇により、世界のインフレ率は上昇傾向にありますが、ベトナムはそれを抑えているため、ベトナムのインフレ率もOECD加盟国より低いです」と述べました。

なお、「ベトナムは開放政策を既に推進していますが、今後は持続可能な成長を確保するために、人口の高齢化に伴う労働者への圧力を軽減する対策や年金福祉システムの改革、サービス市場のさらなる自由化、ジェンダーの不平等や貧困格差の改善が必要となります」とコーマン氏は指摘しました。

 

*引用元:

VIET JO「ベトナムの22~23年の経済成長率は+6%超、OECDが予測」

https://www.viet-jo.com/news/economy/220927190837.html(参照2022/10/20)

 

VnExpress 「Vietnam’s growth to surpass 6% in 2022, 2023: OECD」

https://en.vietnamplus.vn/vietnams-economy-to-expand-72-in-2022-wb/239040.vnp(参照2022/10/18)

 

以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。

次回は、【ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)11月の動向について】をお伝え致します。

 

プロネクサスベトナム現地レポート(2022年11月 VOL.40)

 

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