ベトナムのオフショア開発とBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)について
システム開発やソフトウェアの開発拠点として、ベトナム進出している企業や進出を検討している日本の企業は数多くあります。一般的にオフショア開発と呼ばれているものです。
ベトナムでオフショア開発が注目されているのには、いくつかの理由があります。
ベトナムの制度に関する メリット |
ベトナムでIT・ソフトウェア開発事業を開始する場合、法人所得税(CIT)率の優遇税制を受けることが可能です。 具体的には課税所得の発生から4年間、法人所得税が免税(=100%)となります。 また、免税期間終了から9年間、法人所得税が減税(=50%)となります。 ベトナムにおけるこの投資優遇制度は非常に魅力的なものであり、ベトナムのオフショア開発が注目される理由の一つです。 詳細は、「投資優遇措置について」をご参照ください |
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ベトナムのオフショア開発人材の メリット |
ベトナムのオフショアの開発単価(人月単価)は、中国やインドなどと比較しても単価が安いことが特徴です。ただし、地域や開発案件の内容や規模によって単価が異なりますので注意が必要です。 また、「ホーチミン工科大学」や「ハノイ工科大学」などのベトナムの中でも優秀な学生が通う大学で、在学中から職業訓練的な教育の一つとしてプログラム言語の知識の取得や、プログラムの作成経験の有している学生が数多く輩出されています。 人材に関する魅力もベトナムでオフショア開発が注目されている理由の一つです。 |
オフショア開発の種類と進出の選択肢
オフショア開発には、従来の請負型開発(請負契約)とラボ型開発(準委任契約)と呼ばれるものがあります。
請負型開発 | 委託先が、ソフトウェアやアプリケーション等の完成責任があります。 |
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ラボ型開発 | 完成したソフトウェアやアプリケーション等の完成責任は、発注者側が負担する契約形態です。 |
一見すると、委託先が完成責任を負う請負型契約の方が良いと受け取られる方が多いと思いますが、「開発の途中で仕様の変更が見込まれているプロジェクト」や「開発メンバーを維持しノウハウを蓄積したいプロジェクト」などの場合には、請負型開発よりもラボ型開発の方が適しているといえます。
オフショアでの進出する際の選択肢には、自社単独(日本本社の100%子会社)で進出する方法や、日本企業向けの開発サポートを行っているベトナムのローカル企業にオフショア開発を委託するパターンや、ベトナムにある日系のオフショア開発会社へアウトソーシングするパターンを選択することが可能です。