コラム
プロネクサスベトナム現地レポート(2020年11月 VOL.10)
プロネクサスベトナムが、ベトナム現地情報をお伝えいたします。
今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)の動向についてです。全世界で流行中の新型コロナウイルスの影響で、日本のベトナムへのFDI投資件数ならびに投資額は前年の同時期と比較して減少傾向がつづいております。
【FDI動向の概要:2020年(1月~10月)】*9月の数値は、20日時点の速報値
1.日本の対越投資動向
- 日本の2020年1月から10月までのFDI投資額は約17億8,255万USドル(*2019年同期間:約31億8,664万USドル、55.9%)
- 日本の2020年1月から10月までのFDI投資件数は、813件(*2019年同期間:1,195件、68.0%)
- 証券投資件数を除いた日本の2020年1月から10月までのFDI投資件数は、340件。(*2019年同期間:550件、61.8%)
*下グラフ参照
*証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。
2.世界の対越投資動向
2020年10月現在、海外からのベトナムへの直接投資は、109の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。
<主な大型プロジェクト>
- 液化天然ガス(LNG)の発電所プロジェクトの約40億USドル(シンガポール)2020/1
- ロンソン石油化学コンビナート建設プロジェクトで約13億USドル(タイ)2020/4
- ベトナム・ハノイ市の不動産開発事業「スターレイク・プロジェクト」に関する追加投資で、約7憶USドル(韓国)2020/6
- タイヤメーカーJINYU TIRE(ジンユータイヤ)のタイニン省フォックドン工業団地の工場建設プロジェクトで約3億USドル(中国)2020/1
- 上記の大型プロジェクトなどがFDI投資金額全体を下支えしており、全世界からのベトナムへの投資金額は、対前年同時期と比較して80.6%で推移。
<貿易収支>
コロナウイルスの影響は、世界各国の経済情勢に大きな影響を与えています。しかしながら、ベトナムでのコロナウイルスの影響は一服感があることから、2020年10月までの貿易収支は、過去最高の187億米ドルの貿易黒字になると予想されております。
コンピューター、電子製品などが牽引し、輸出売上高は前年同期比4.7%増と堅調に推移していることが伺えます。
以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。
プロネクサスベトナム現地レポート(2020年11月 VOL.10)
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