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2021.02.12コラム

プロネクサスベトナム現地レポート（2021年2月 VOL.19）

プロネクサスベトナムが、2021年1月のベトナム現地情報をお伝えいたします。

今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資（Foreign Direct Investment以下、FDI）の動向についてです。

2021年ワクチンが普及してきたものの全世界で新型コロナウイルスの影響は未だに大きく、前年同時期と比べると減少傾向が続いております。

【FDI動向の概要（2021年1月1日～1月20日）】　*1月の数値は、20日時点の値       

１．日本の対越投資動向

• 日本の2021年1月1日から1月20日までのFDI投資額は約4,926万USドル（*2020年同期間：約1億2,918万USドル、38.1%）
• 日本の2021年1月1日から1月20日までのFDI投資件数は、29件（*2020年同期間：109件、26.6%）
• 証券投資件数を除いた日本の2021年1月1日から1月20日までのFDI投資件数は、13件（*2020年同期間：29件、44.8%）

*下グラフ参照
*証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。

２．世界の対越投資動向

2021年1月時点の値ですが、海外からのベトナムへの直接投資は、33の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。

＜主な大型プロジェクト＞

• ラジアルタイヤ製造プロジェクトで約3億USドル追加投資（中国）2021/1
• コンピューター製造の工場建設プロジェクトで約2.7億USドル（シンガポール）2021/1
• JAソーラーが太陽電池製造プロジェクトで約2億USドル（中国）2021/1
• エバーウインテクノロジーはプラスチック製造プロジェクトで約2億USドル（香港）2021/1
• 半導体の工場建設プロジェクトで約1億USドル（アメリカ）2021/1
• 上記の大型プロジェクトなどがFDI投資金額全体を下支えしており、全世界からのベトナムへの投資金額は、対前年同時期と比較し37.8％程度で推移

*引用元：ベトナム外国投資庁

＜1月の投資状況＞

2021年ワクチンが普及してきた国があるものの、新型コロナウイルスの影響により海外渡航は難しく外国投資についても厳しい状況が続いています。そのため、2021年1月においても、FDI投資は依然として対前年同水準に達していない状況にあります（対前年比　約37.8%程度）。

外国からベトナムの新規プロジェクトへの投資は47件（対前年比18.2%程度）、金額は13億USドル（対前年比29.6%）。同様に外国からベトナムの既存プロジェクトに係る増資に関しては、46件行われ（対前年比59.7%程度）、金額は4億7,220万USドル（対前年比141.4%）に達しました。しかしながら、2021年1月のベトナムにおいて投資資本においては4.1％増加し、厳しい状況下でも注目を浴び、経済成長が続いていることが分かります。

＜新型コロナウイルスと投資法改定による影響＞

2021年1月1日より改正投資法が発効され、今後のベトナムへの投資がより加速されることが見込まれます。主な改定内容としては、創造的スタートアップ投資プロジェクトや外資規制の公表となります。

まず創造的スタートアップ投資プロジェクトでは、通常現地法人を作る際にIRC（投資登録証明書）とERC（企業登録証明書）の提出が必要でしたが、今回の法改正ではスタートアップ企業に対してIRC（投資登録証明書）の取得が不要となりました。IRC取得には1か月程の期限が必要だったため、企業のベトナム進出をより加速させることが可能となります。また、外資規制を公表することにより進出計画が効率的に出来ると考えられています。

*引用元：JICA.　「ベトナム 2020 年投資法（法律番号 61/2020/QH14）.」
https://www.jica.go.jp/project/vietnam/021/legal/ku57pq00001j1wzj-att/investment_law_2020.pdf,（参照2021/05/13）

2021年も新型コロナウイルスや改正投資法など様々な変化がありますが、今後のベトナムの経済成長に期待が寄せられます。

以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。

次回は、【ベトナムへの海外からの直接投資（Foreign Direct Investment以下、FDI）２月の動向について】をお伝え致します。

プロネクサスベトナム現地レポート（2021年2月　VOL.19）

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