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コラム
プロネクサスベトナム現地レポート (2023年3月VOL.44)
プロネクサスベトナムが、2023年2月のベトナム現地情報をお伝えいたします。
今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資（Foreign Direct Investment以下、FDI）の動向についてです。
【FDI動向の概要（2023年1月1日～2月20日）】*2月の数値は20日時点の値
1. 日本の対越投資動向
日本の2023年1月1日から2月20日までのFDI投資額は、約1.5億USドル（*2022年同期間：約3.1億 USドル、48.4%）
日本の2023年1月1日から2月20日までのFDI投資件数は、81件（*2022年同期間：48件、168.8%）
証券投資件数を除いた日本の2023年1月1日から2月20日までのFDI投資件数は、42件（*2022年同期間：30件、140.0%）
*下グラフ参照
*証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。
2. 世界の対越投資動向
2023年2月の値ですが、海外からのベトナムへの直接投資は、 51の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。
＜2月の投資状況＞
2023年2月のベトナムに対する海外からの直接投資は、［払込資本金］が2022年の同時期と比較して38%減少しておりますが、海外からの［新規投資件数］ならびに［登録資本金］は、ともに大幅に増加いたしました。特に、新規登録された投資資本の総額は、前年同期の 2.8倍以上に増加しており、新型コロナウイルスのパンデミックの影響による著しい減少期を脱し、増加傾向にあることが数値として顕著にあらわれてきております。
なお、2023年2月までに申請された［登録資本金］の総額は、4,423億 USドルであり、これに対して実際に払い込みされた［払込資本金］の総額は2,765億USドル（62.5%）になっております。
*申請時に登録を行う［登録資本金］全額を支払う必要はなく、実際に払い込まれた資本金を［払込資本金］として区別します。なお、［登録資本金］と［払込資本金］が一致している場合、親子ローンなどの借入を行うことができないため、投資を行う場合は注意が必要です。
外国からベトナムへの新規プロジェクトへの投資は261件（対前年比142.6%程度）、金額は17 億 6000 万USドル（対前年比280%）。同様に外国からベトナムへの既存プロジェクトに係る増資に関しては、133件行われ（対前年比93.7%程度）、金額は5億3540万USドル（対前年比14.9%）に達しました。
＜英国のCPTPP加盟交渉をめくってベトナムを含む会合が開催＞
2月22日に日本やベトナムを含む環太平洋パートナーシップ協定(TPP11＝CPTPP)加盟国の大臣級会合がオンラインで開催され、英国の加盟交渉について話し合いました。各国の大臣らがCPTPPの公約と市場開放のレベルを高い水準で維持することで合意しました。
英国の環太平洋パートナーシップ包括的および先進的協定（CPTPP）への参加は、各CPTPP加盟国に素晴らしい貿易と投資の機会をもたらすとともに、この協定を21世紀の地域における経済協力のモデルとして確認すると、ベトナム政府高官が述べました。ベトナムは他のCPTPP加盟国と調整を続け、英国の協定参加に関する交渉を早期に終了させると強調しました。
英国国際貿易大臣Anne-Marie Trevelyan氏はベトナムが世界の30大経済大国の1つになると信じており、英国はベトナムのその道を支援したいと主張しました。英国は、ベトナムが今年CPTPPに参加した後、ベトナムとの関係を強化することを期待しています。
*引用元:
Hanoitimes 「Vietnam-UK Friendship Year announced」
https://hanoitimes.vn/vietnam-uk-friendship-year-announced-323032.html（参照2023/2/23）
VIET JO 「英国のCPTPP加盟交渉、ベトナムを含む大臣級会合が開催」
https://www.viet-jo.com/news/economy/230224132425.html（参照2023/2/24）
以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。
次回は、【ベトナムへの海外からの直接投資（Foreign Direct Investment以下、FDI）3月の動向について】をお伝え致します。
プロネクサスベトナム現地レポート（2023年3月 VOL.44）
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